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    真珠湾攻撃75周年

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       歴史は作られた。世界は一夜にして変貌した。われらは目のあたりそれを見た。感動に打震えながら、虹のように流れる一すじの光芒の行衛を見守った。胸中にこみ上げてくる、名状しがたいある種の激発するものを感じ取ったのである。

       十二月八日、宣戦の大詔が下った日、日本国民の決意は一つに燃えた。爽やかな気持であった。これで安心と誰もが思い、口をむすんで歩き、親しげな眼なざしで同胞を眺めあった。口に出して云うことは何もなかった。建国の歴史が一瞬に去来し、それは説明をまつまでもない自明なことであった。

       (中略)

       東亜から侵略者を追いはらうことに、われらはいささかの道義的な反省も必要としない。敵は一刀両断に斬って捨てるべきである。われらは祖国を愛し、祖国に次いで隣邦を愛するものである。われらは正しきを信じ、また力を信ずるものである。

       大東亜戦争は見事に支那事変を完遂し、これを世界史上に復活せしめた。今や、大東亜戦争を完遂するものこそ、われらである。

       (中略)

       道は遠いが、希望は明るい。相携えて所信の貫徹につき進もうではないか。耳をすませば、夜空を掩って遠雷のような轟の谺するのを聴かないか。間もなく夜は明けるであろう。やがて、われらの世界はわれらの手をもって眼前に築かれるのだ。諸君、今ぞわれらは新たな決意の下に戦おう。諸君、共に戦おう。

       

       75年前、このような文章を書いた知識人がいた。「大東亜戦争と吾等の決意」と題したこの文章の著者こそ、当時、中国に対して誰よりも深い愛着を持っていた竹内好その人であったということを知ると、何とも言えぬ無残な気持ちになる。

       

       同じ日、英国首相チャーチルは、「(これで)我々は戦争に勝った。・・・ヒットラーの運命は定まった。日本人に至っては、微塵に砕かれるであろう。・・・満身これ感激という状況で私は床につき、救われて感謝に満ちたものであった」と日記に書き記した。

       

       同じ日、新聞の号外で太平洋戦争の勃発を知った加藤周一は、「私は周囲の世界が、にわかに、見たこともない風景に変るのを感じた」。加藤によれば、「開戦の「詔勅」の後に真珠湾の大勝利を聞いた東京は、有頂天となり、狂喜してほとんど手の舞い足の踏むところを知らなかった」。

       「ぼくは愉快だね、軍靴をうたいだしたい気もちだ」とある大学の教授は言い、「痛快だね」と学生たちは言った。新聞では、有名な歌人が、「真珠湾」の歌をつくり、詩人が、生きてこの盛事に臨んだことを、天に感謝していた、という(『羊の歌』)。

       

       それから39か月の間に、沖縄が、東京が、広島が、長崎がどうなったかは、今日では誰もが知るところだが、開戦前になぜそのことを予見できる国民が極少数だったのか。

       今日、75年前の日本と驚くべき共通点があると指摘するのは元外務省国際情報局長の孫崎享である。すなわち、

      • 指導者が嘘や詭弁の説明をする
      • この嘘や詭弁で、本来国民が望まない方向に政策を誘導する
      • マスコミがそれを検証せず、嘘や詭弁の拡散に努める
      • 国民はこの嘘や詭弁を信じ(るふりをし)、政策を容認する

      といった過程が、そっくり同じだというのである。

       まだ、破滅への道を食い止める手立ては・・・・・ある(ハズ)。


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        • 2017.07.22 Saturday
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        • 13:42
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        コメント
        75年前と現在とで、共通点もたくさんあるけど、その当時と決定的に違うのは、憲法だよね。

        だからこそ、破滅への道筋から逸れることは75年前よりは、易しいはずなんだけど。。
        • カガミン
        • 2016/12/08 8:48 PM
        カガミン 様

        残念ながら、そうは言えないように思う。

        憲法を遵守することが最高度に要求されている為政者たちが、憲法を完全に無視・蹂躙する違憲政治を行い、その内閣を6割!もの国民が支持しているようでは、破滅へのカウントダウンはもう始まっています。
        • 宇井宙
        • 2016/12/11 2:18 PM
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